そのドリブルは鋭く複数人に囲まれても、ものともしない(写真=多田哲平)
藤枝明誠は令和4年度全国高校サッカーインターハイ(総体)静岡予選の準決勝で、藤枝東を下して、初の決勝進出を果たした。6月5日、磐田東との決勝戦に臨む。
試合は立ち上がりから一進一退。後半に入ってやや藤枝東が押し込み始めたが、それでもお互いに主導権を譲らない時間が長く続いていた。そんな拮抗した展開を打破したのは、藤枝明誠のMF香川太朗(3年)だった。
65分、左サイドでボールを持った香川は、鋭くカットインしてペナルティエリアに進入する。相手3人に囲まれながらも、小刻みなステップでこの包囲網を破ると右足を一閃。強烈なシュートをゴールに突き刺した。
香川の先制ゴールで勢いに乗った藤枝明誠は、その2分後にFW林賢人(2年)が追加点を奪取。その後、終了間際に2点を返されたものの、PK戦の末、接戦を見事にモノにした。
「(藤枝)東は勢いがあるので、裏を取って、ひっくり返すことを意識していました。最初は押されていたけど、後半は切り替えて、前にボールを運んでサイドから崩そうと。それがあのゴールにつながったと思います」と香川は試合を振り返る。
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▽令和4年度全国高校サッカーインターハイ(総体)静岡予選
令和4年度全国高校サッカーインターハイ(総体)静岡予選