磐田東を率いる山田智章監督(写真=多田哲平)
磐田東は令和4年度全国高校サッカーインターハイ(総体)静岡予選を制し、16大会ぶり2度目の全国出場を決めた。
あまりに痛快な快進撃だった。県Aリーグ(県1部)所属のチームは、3回戦で常葉橘、準々決勝で浜松開誠館といずれも1カテゴリー上のプリンスリーグ東海勢を下すと、準決勝では、昨夏全国ベスト4で、プレミアリーグWESTに所属する静岡学園をPK戦の末に破る。そして決勝ではプリンスリーグ東海で首位を走る藤枝明誠を撃破してみせた。
大会を通じて、チームは驚くほどの急成長を遂げながら、一体感を増していった。とりわけ準決勝の静岡学園戦、決勝の藤枝明誠戦で見事にクリーンシートに成功した選手たちの集中力は、激賞に値する。
「ここ数試合、守備が本当に安定してきた。1試合1試合、彼らの成長ぶりは目を見張るものがある。緊張もせずにボールを大事にしつつ、非常に安定していたと思います」
そう選手を称えるのは、チームを率いて22年目の山田智章監督だ。17年ぶりに全国に導いた指揮官は、さらに言う。
「ボールを奪われたあとの守備の仕掛け、例えばファーストディフェンダーがいくとか、オフのマーキングはどうあるべきかとか、そういうところはトレーニングのなかで言っていますけど、守備に特化したトレーニングは特にやっていないんです。ただ、静岡学園さんにすごく良い経験をさせてもらったなと。あれだけ粘り強くやれたのは彼らにとっては自信になったのかなと思います」
▽令和4年度全国高校サッカーインターハイ(総体)静岡予選
令和4年度全国高校サッカーインターハイ(総体)静岡予選