チームを率いる松本安司監督は、自戒を込めて決勝を振り返る。
開始わずか38秒に先制点を献上したチームは、なかなか攻撃のリズムを作り出せなかった。後半に入ってようやく息を吹き返してスピーディな攻撃で相手を押し込む時間は増えたものの、それでも磐田東の集中した守備を最後まで崩しきれず、カウンターから2失点目を喫した。
「ハーフタイムには立ち位置の修正をしました。相手の嫌なところへポジションを取って、勇気をもってつなぐためですね。前半は、妙に狭く感じちゃっているようにしか見えなかったんですよね。後半はリズムを作りながら良くなってきて、点が入るかなと思ったけど入らなかった。カウンターがあるのは分かっていましたけど、枚数の比重を前にかけないと、なかなか磐田東さんの守備は崩せないかなというのはあったもんで、そこは本当に難しい。
立ち上がりでの失点は、子どもたちが悪いわけではない。世界でもバルサだって、レアルだって1分で失点するし、だからなんだと言いたいけど、失点したらそれまでの話ですからね。選手たちにそういうことを伝えながらゲームに入らせたつもりだけど、足りなかったから、これは私の責任ですね」【次のページ】 悔しさが、また藤枝明誠を強くする――松本安司監督「点を取れるチーム作りを」(3)
▽令和4年度全国高校サッカーインターハイ(総体)静岡予選
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