FC東京U-18を率いる奥原崇監督(写真=佐藤亮太)

 「想いが強すぎてプレーできませんでしたじゃ、ダメ。頑張る時は良い判断をした時。君たちならできる」

【マッチレポート】FC東京U-18 vs 川崎フロンターレU-18

 6月26日、高円宮杯 JFA U−18サッカープレミアリーグ2022 EAST第10節、首位を走る川崎フロンターレU-18戦を前に、FC東京U-18の奥原崇監督はそう伝え、イレブンを送り出した。

 今年7月31日に50歳を迎える奥原監督は、長くFC東京のアカデミー全体を統括する役職に就いたが今季6年ぶりに現場復帰。奥原監督が率いるFC東京U-18は、上位対決となった川崎戦では3-1で敗れたものの、現在プレミアリーグで6勝4敗、勝点18で12チーム中、3位につけている。

 今季のメンバーは多士済々だ。6月に行われたU-18日本代表候補合宿には、10節終了現在(一部延期あり)でプレミアリーグ得点王(11点)のFW熊田直紀をはじめ、DF東廉人、DF土肥幹太と、最多3選手が選出。公式戦での帯同を許されるなか、FW熊田、DF東はルヴァンカップでトップチームデビューを果たしている。今後、多くのアカデミー出身選手がトップチームに加入する、その確実な予兆が感じられる。

 伸び盛りの選手がいるチームにおいて、奥原監督に成長する、伸びる選手の共通項を聞いた。すると、その好例として名を挙げたのが、トップチームに在籍するDF長友佑都だった。

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▽高円宮杯 JFA U-18サッカープレミアリーグ 2022 EAST
高円宮杯 JFA U-18サッカープレミアリーグ 2022 EAST