今年の帝京はタレント力が光る(写真=多田哲平)
好調の一因がチーム内の競争力。もともとタレントは揃っていたが、今年は「層が厚くなってきた」(日比監督)。
指揮官は言う。
「チームの中で競争できるのは、今の帝京にとっては強み。それが一番刺激になる。出られないから腐るのではなくて、『やってやろう』『どうにかしてやろう』というような前向きな捉え方での争いによって、チームは倍以上のスピードで加速していっているのを感じる。
『15人目くらいまではいいけど、16人目以下は関係ないよという面になってしまう』、そういうのが過去は多かったけど、今はない。チーム全体を見ても、試合に出られなくてもみんなが一生懸命に惜しみなくサポートしている」
とりわけ攻撃陣は多士済々。エースの齊藤を筆頭に、10番を背負うプレーメーカー伊藤、ドリブラーMF松本琉雅(3年)、飛び出しが鋭い橋本、パンチ力のあるMF藤﨑巧士(3年)、積極性が魅力のMF山下凜(3年)がいて、突破力が光るMF前野翔平(3年)もケガからの復帰が近いという。また2年生ではスピード豊かなMF山﨑湘太、速さと巧さを兼備するFW横山夢樹が控える。
プリンスリーグ関東1部でここまで挙げている20得点という数字は、10チーム中トップ。6月25日の鹿島学園戦(第7節)では5-0、7月3日の東京ヴェルディユース戦(第8節)は3-1、そして矢板中央戦で5-3と、ここにきて得点力の高さが光る。
プリンスリーグ関東1部での首位争い、インターハイでの躍進には、アタッカー陣の活躍がカギになりそうだ。
(文・写真=多田哲平)
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