インハイ出場校同士の対戦は帝京に軍配!5ゴールで矢板中央を撃破

FW齊藤慈斗は帝京の攻撃を牽引。2ゴールを奪った(写真=多田哲平)

 高円宮杯 JFA U-18サッカープリンスリーグ2022 関東1部の第9節が7月9日に行われ、帝京(東京)と矢板中央(栃木)が対戦。帝京が5-3で勝利を収めた。

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 帝京は8節終了時点で、5勝2敗(1試合延期)の勝点15で2位。対する矢板中央は4勝1分3敗の勝点13で3位。今後の勢いに影響を及ぼしそうな上位対決であり、全国インターハイに出場するチーム同士の対戦となった。

 そんな一戦で、帝京はテクニックの高さを見せつけた。

 立ち上がりからテンポの良いパスワークで流れを掴んだのは、そのカナリア軍団。FW13齊藤慈斗(3年)のポストワークや、右のFW9橋本マリーク識史(3年)と左のMF7松本琉雅(3年)の両サイドハーフの推進力を活かしながら、矢板中央ゴールに迫った。

 しかし、思わぬ形で先制点を与えてしまう。

 8分、一瞬のスキを突かれて相手の右サイドハーフMF23長田皐汰(3年)に素早いクロスを放り込まれると、クリアが自陣ゴールに。予想外の展開でビハインドを負ってしまった。

 しかも、そこから矢板中央のサイドを広く使ったカウンターを受ける場面が徐々に増加。すると12分にCKの流れで、DF5木村匠汰(3年)のクロスからMF6田邊海斗(3年)にヘディング弾を許し、追加点を献上する。

 早くも2点のビハインドを負った帝京だったが、攻勢は弱まらなかった。FW10伊藤聡太(3年)のアイデア、MF8押川優希(3年)とMF18田中遥稀(3年)の両ボランチの展開力を駆使して前進。CKでも度々相手ゴールを襲った。

 そして18分に伊藤の華麗なスルーパスに抜け出したFW齊藤が左足でネットを揺らして1点を返す。

 その後も帝京はビハインドによるじれったさをまったく感じさせず、矢板中央のプレスを巧みに掻い潜りながら、鋭い攻撃を繰り出した。事実、焦りはなかったという。日比威監督とキャプテンの伊藤は試合後、「ボールはうちが握ってはいたので。自分たちのサッカーを貫くだけだった」と試合後に口を揃えている。

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