帝京の攻撃を牽引する伊藤聡太(写真=多田哲平)

 今夏のインターハイで東京の第1代表として出場する、タレント軍団・帝京(東京)。その10番を背負うのがFW伊藤聡太(3年)だ。

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 狭い局面でもボールを失わない柔軟なテクニックと視野の広さ、そして確かなパスセンス。そうした技術と溢れるアイデアを駆使してトップ下の位置から攻撃を組み立てる伊藤は、カナリア軍団の躍進に欠かせないキーマンのひとりである。

 とりわけスルーパスは非凡の水準。相手の意表を突きつつ、味方の動きにピタリと合わせる。

 「松本(琉雅)、(橋本)マリーク(識史)、(齊藤)慈斗とか、いろんな選手がいますけど、彼らがどういう動きをするかはこの3年間である程度分かってきた。だからこういうプレーすれば、こう動いてくれるという、ある程度自分のなかでうっすらとした完成形がある。それを持ちながら、状況を見て少しずつ崩していく感じです。

 あとボールが来た瞬間に、相手がこう来たから、じゃあこうしたら面白いんじゃないかみたいなことを考えています。前にプレミアリーグでこういうプレーを見たなとか、昔こういうプレーしたなとかっていうアイデアがポッと出てきたり。常に遊び心は持って、いつも相手の逆を取りたいっていう考えがあるんですよね」

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▽高円宮杯 JFA U-18サッカープリンスリーグ2022 関東1部
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