星稜戦では2得点で勝利の立役者に(写真=多田哲平)
昌平(埼玉)は令和4年度全国高校サッカーインターハイ(総体)の2回戦で星稜(石川)を3-1で下して3回戦進出を決めた。
この試合で圧倒的な存在感を放ったのが、MF篠田翼(3年)だった。
34分、MF土谷飛雅(2年)の中盤からの正確なロングパスに抜け出して、GKとの1対1を冷静に制すと、53分には今度はCBのDF石川穂高(2年)のパスに反応して相手の背後を取り、再びGKの脇を突いてネットを揺らした。
篠田自身は「僕は走っているだけなので、穂高と飛雅のキックのおかげです。ごっつぁんです」と謙遜するが、そのパスに合わせた飛び出しは絶妙で、また確実に枠を捉えたシュート技術の高さも目を引いた。
とりわけチームに落ち着きをもたらした34分の先制点は値千金だった。
キャプテンのDF津久井佳祐(3年)は「1点目が決まった瞬間に『これは大丈夫だ』と思いましたね」とその得点の重みを語れば、藤島崇之監督も「この大会に入って、前に出る推進力、ゴールに向かう状況に関してはすごく良い。それまではなかなか点が取り切れないところが課題でしたけど、今回こういう形でしっかり点を取れているのは、本人にとっても自信につながると思う」と賛辞をおくる。
令和4年度全国高校サッカーインターハイ(総体)