その足でチームを決勝に導けるか(写真=多田哲平)
U-17日本高校選抜にも選ばれた実力者で、その得点感覚は非凡だ。しかし1回戦の生駒戦(3-0)では5本のシュートを打ちながらも無得点。ミドルシュートが惜しくもバーに弾かれるシーンもあった。
だからこそ、この2回戦では『絶対に決める』と闘志を一層燃やしていた。
「前回の試合、シュートはちょっと打っているんですけど、点を決められなかったのが悔しかったので、ここで決められて良かった」と、胸をなでおろす篠田。しかし、その目線は先を見据えてもいる。
実は1回戦の生駒戦では「親が見に来ていた」という。それだけにゴールを決める姿を見せたかったが、それは叶わなかった。
「週末にもう一回来てくれるので、絶対に勝ち残ってゴールを決めるところを見せるねと昨日言いました。今日(星稜戦)は見に来てはいないですけど、週末の決勝には来てくれます。絶対に決勝まで残って、また見に来てもらった時に、親にゴールを決める姿を見せたいです」
全国の舞台でついに本領を発揮した”切り込み隊長”は、その雄姿を親に見せるためにも、そしてチームの大目標である「日本一」を達成するためにも、その足で昌平を力強く牽引できるか。その活躍から目が離せない。
(文・写真=多田哲平)
令和4年度全国高校サッカーインターハイ(総体)