昌平が星稜を3-1で撃破!迅速かつ的確な修正策で流れを引き寄せる
昌平FW小田晄平の抜け出しが星稜の脅威に。チームの2点目を奪った(写真=多田哲平)
令和4年度全国高校サッカーインターハイ(総体)の2回戦が7月25日に行われ、3大会ぶり4回目の出場となる昌平(埼玉)と、10大会連続30回目出場の星稜(石川)が対戦、昌平が3-1で勝利を収め、3回戦へと駒を進めた。
昌平は1回戦の生駒戦を3-0で制して勝ち上がってきた。対する星稜はこれが初戦となった。
立ち上がりに昌平は、初戦の堅さを感じさせない星稜のロングボール主体の攻撃と出足の速いプレッシングに苦しんだ。持ち前のテンポの良いパスワークは鳴りを潜め、なかなかゲームを落ち着いて進められない。それでも、相手FW10山下陸(3年)をターゲットとしたパワフルな攻撃をCBのDF4津久井佳祐(3年)がことごとくはね返し、チャンスを与えなかった。
試合の流れが変わったのが20分頃のクーリングブレイクだ。このタイミングで昌平は、ポストワークが魅力のFW15鄭志錫(1年)に代えて抜け出しが得意なFW9小田晄平(2年)を投入する。この修正策が奏功した。前掛かりにボールを奪いに来る相手の背後を突いていき、徐々に主導権を握っていったのだ。
すると34分、MF7土谷飛雅(2年)の中盤からの絶妙なロングパスに抜け出した左サイドハーフのMF11篠田翼(3年)がGKとの1対1を制して先制点を奪取。このゴールが昌平に落ち着きをもたらした。
キャプテンの津久井は「1点目が決まった瞬間に『これは大丈夫だ』と思いましたね。あの裏の取れ方からして『いけるな』と。みんなが共通して、その意識を持っていたので、そのあとは楽に試合を運べました」と、このターニングポイントを振り返っている。
▽令和4年度全国高校サッカーインターハイ(総体)
令和4年度全国高校サッカーインターハイ(総体)