34大会ぶりの全国となった湘南工大附を勝利に導いた(写真=多田哲平)

 「彼はひたむきで、判断が良くなってきて、ポジショニングが上手くなってきたのと、ちょっとずつ今まで倒されてきたところを持ち堪えられたり、ラストパスを通せるようになってきた。そこは彼の人間性と努力に尽きるかなと。だから本当にあの子はある程度のアベレージは出せます。ただ今日はその上でしたね」

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 キャプテンのDF三浦翔遼人(3年)からは「勉強も真面目で文武両道。チームのことを考えてやってくれる。ちゃんと大事なところで決めてくれる」と評される、頼もしい存在だ。

 ハットトリックの記憶は「全然ない。人生初ではないけど、高校になってからはこれまでなかった」が、この全国の舞台でいきなりやってのけてしまうあたりにスター性を感じさせる。

 「本当に嬉しいことで、明日からもレベルが高い高校ばかりなので、3点は厳しいかもしれないですけど、1点は取っていきたいと思います」

 指揮官から「彼が点を決められるようにこの先もなってくれれば、うちのチームにとっては大きい」と期待を寄せられるアタッカーは、湘南工大附をさらなる高みに導くか。

(文・写真=多田哲平)

▽令和4年度全国高校サッカーインターハイ(総体)
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