見事なハットトリックを決めたMF大木啓汰(写真=多田哲平)
湘南工大附(神奈川)は令和4年度全国高校サッカーインターハイ(総体)の2回戦で九州国際大付(福岡)に4-0で勝利。34大会ぶり8回目の出場となる全国の舞台で、初戦を突破した。
この試合で衝撃的な”全国デビュー”を飾ったのがMF大木啓汰(3年)だ。
0-0で迎えた36分(後半1分)に、敵陣中央でDFを引きはがして突き進むと、つま先での強烈なミドルシュートを突き刺し先制点を奪取。さらに67分には、MF小島大和(3年)のパスに抜け出し、GKのタイミングを外して見事にゴールに蹴り込み2点目。そして、その1分後には、MF村岡遊(3年)からボールを預かり、同じような局面でGKと対面すると、今度はループシュートでゴールネットを揺らしてみせた。
チームを勢いづかせる、圧巻のハットトリック。「夢みたいな感じ」と本人は頬を緩めながら、日々の練習後に課していた自主トレの成果だと明かす。
「1点目は流れを変えようと思って、思い切り振り抜きました。2点目と3点目は日ごろから練習が終わった後にGKと1対1の練習はよくやっていたので、GKを見て落ち着いて流し込めました」と本人は振り返る。
そんな大木について「彼のハットトリックは見たことない。想定外ですね」と笑うのは室井雅志監督。
令和4年度全国高校サッカーインターハイ(総体)