帝京を率いる日比威監督(写真=会田健司)

 帝京(東京)は 令和4年度全国高校サッカーインターハイ(総体)で惜しくも準優勝。前橋育英との決勝で0-1で敗れ、19大会ぶりの全国制覇とはならなかった。

【フォトギャラリー1】帝京 vs 前橋育英
【フォトギャラリー2】帝京 vs 前橋育英

 2015年から指揮を執る日比威監督にとって、指導者として2度目の全国大会。昨年のインターハイでは1回戦で米子北にPK戦の末に敗れたことから考えれば、ファイナルまで進んだ今大会は大躍進と言える。しかし指揮官にとって、悔しさは変わらない。

 「東京で負けるのもそうだし、ここで負けるのもすべて一緒です。負けるのはすべて一緒です。ただ、ここまで来たのは良かったと思います。なぜならば、たくさんの人のおかげで、インターハイ6試合と東京の予選3試合の計9試合をやらせてもらえたことは、選手たちにとっても、僕ら指導者にとっても財産なので。この財産を無駄にできないので、しっかりとまた次、新しくいろんな部分につなげていきたい」

 今大会で見えた大きな課題は「ディフェンス」。

 「攻撃の破壊力はある。もちろん前橋育英さんは崩し方のお手本だし、その前にやった丸岡さんもそうで、この大会に出て対戦してみて、攻撃の質を上げなければいけない部分もある。でもやっぱり守備の意識、カウンターに対しての準備、ボールがないところでのポジション取り、そういったことをもう1回、イチから全員でやらないといけない。原点に返ってやらないといけない。どのチームもやっているなかで、いかに効率よく、この2か月間でチームを仕上げて選手権に持っていくか」

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▽令和4年度全国高校サッカーインターハイ(総体)
令和4年度全国高校サッカーインターハイ(総体)