帝京は決勝で敗れるも準優勝に輝いた(写真=会田健司)

【マッチレポート】帝京 vs 前橋育英

 もっとも今大会を通して、『名門帝京』の復活を全国に示したのは確か。大会中は伝統校の勝ち上がりに注目が集まっており、日比監督もそれを感じている。

 「帝京もたくさんの卒業生がいるなかで、学校が運営するサポーターズクラブがある。野球部もサッカー部もバスケ部も、女子柔道、女子空手、すべての部活をサポーターズクラブで応援してくれているし、親身になってやって協力してくれている。だからこそ、良い姿を見せたい。ひとつだけでなく、たくさんの競技が盛り上がれば、帝京もまた活気が出て、いろんなところでプラスになると思う。学校教育のなかのひとつのクラブなので、人間形成の部分で、しっかりと教えていきたいなと思っています。

 その意味で、少しずつまた動き始めたのかなというのはあります。僕がずっとやるうんぬんではなく、山下(高明)コーチや松澤(朋幸)コーチとかいろんな人たちも卒業生としているわけだから、そこはもうフルパワーで、『オール帝京』の力で返り咲ける場所に返り咲きたい。それがすべてだと思います」

 さらなる隆盛へ。帝京の復活劇はここからである。

▽令和4年度全国高校サッカーインターハイ(総体)
令和4年度全国高校サッカーインターハイ(総体)