高足善の”気合”の決勝弾で12大会ぶりの大会制覇も…前橋育英はすでに先を見据えている

後半アディショナルタイムに前橋育英が先制(写真=森田将義)

 令和4年度全国高校サッカーインターハイ(総体)は30日に、鳴門・大塚スポーツパークポカリスエットスタジアムで帝京(東京1)と前橋育英(群馬)による決勝を実施。70+4分に奪った10番FW高足善のゴールによって1-0で勝利した前橋育英が、13年ぶり2回目の日本一を達成した。

【フォトギャラリー1】帝京 vs 前橋育英
【フォトギャラリー2】帝京 vs 前橋育英

 前半5分に11番DF井上駿也真のパスから8番MF大久保帆人がシュート。8分には9番MF小池直矢のパスから15番FW山本颯太がGKをかわして、あわやの場面を作るなど、立ち上がりは前橋育英のペースで試合が進んだ。30分には6番DF山内恭輔が上げた右CKから放った山本のヘディングシュートが絶妙なコースに飛んだが、ゴールカバーに入った7番MF松本琉雅に阻まれた。

 ピンチが続いた帝京に初めての決定機が訪れたのは31分。左サイドを独走した松本のドリブルはゴール前で止められたが、こぼれ球に11番FW山下凜が反応。ゴールを狙ったが、1番GK雨野颯真がストップした。35+5分にはCKのクリアボールを受けた伊藤が自陣から相手ゴール前までドリブル。伊藤からのパスを「とにかく前が空いていたので、ゴールが獲りたかった」と懸命に駆け上がった6番DF大田知輝が受けたが、シュートは雨野が2度目の好反応で止めた。試合後、大田は「伊藤聡太から良いボールが来たので、自分が決めなければいけなかった。ああいう1点が勝負を決めると思うと本当に悔しくて、ああいう所をもっと磨いていきたい」と悔やんだ。

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▽令和4年度全国高校サッカーインターハイ(総体)
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