横浜ユース戦では2得点。攻撃を牽引した(写真=多田哲平)
柏レイソルU-18は第46回日本クラブユースサッカー選手権(U-18)大会の準決勝で横浜F・マリノスユースと対戦。2-2で前半を終えた時点で、雷雨により打ち切りに。大会規定による抽選の結果、準決勝で姿を消すことになった。
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立ち上がりに奪われた2点を取り返し、勢いを持って後半に臨もうというさなかでの不運な幕切れだった。
FW山本桜大(3年)は言う。
「最初は現実を受け入れらなくてボーっとしていたんですけど、コーチの話を聞いたり、みんなが泣いているのを見て、自然と涙が出てきた。悔しい気持ちはありますが、下を向いている暇はないので、切り替えてやりたいです」
それでも、この試合での山本の躍動ぶりは素晴らしかった。14分ですでに2点のビハインドを負っていたチームにエネルギーと勇気をもたらした。力強いポストワークで攻撃の基準点となれば、しなやかな反転と鋭いドリブルでDFを剥がしてゴールを狙い続けた。そこには非凡な攻撃センスをうかがわせた。
そして27分にPKを決めて1点を返すと、40+4分にはMF中村拓夢(3年)のクロスに合わせた巧みなヘディングで同点弾を奪ってみせた。まさしくエースの仕事。山本の2ゴールがなければ、チームは抽選にすら持ち込むこともできなかった。
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▽第46回日本クラブユースサッカー選手権(U-18)大会
第46回日本クラブユースサッカー選手権(U-18)大会