今大会6得点とその高い得点力を見せた(写真=多田哲平)
「攻撃の中心は自分だと思っている。自分次第でチームの勝敗が変わってくる。自分がチームを勝たせるという気持ちでやっている」という山本。その貫録すら感じさせる2得点だったが、しかし抽選結果を知った山本の表情には、チームを勝利に導けなかった後悔が色濃くにじむ。
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「0-2で負けている状況から、自分のゴールで2点決められて、抽選という形に持ち込めたのは良かったですけど、抽選という運の形になる前に、自分がチームのために走ったり、ゴールを決められれば、自分たちの力で突破できた。自分の決定力を上げることに尽きます」
今大会では、準決勝終了時点でランキングトップの6得点。初戦(グループステージ1節)のV・ファーレン長崎U-18戦(1-0)で決勝ゴールを決めれば、3節の清水エスパルスユース戦(2-1)で決勝点を含む2得点。また準々決勝の大分トリニータU-18戦(1-0)でも決勝点となる先制弾を奪っている。まさに自らの得点でチームを勝利に導いてきた。
それもなお山本は反省の姿勢を崩さない。
「6点は取れましたけど、初戦からずっと決定機を外す場面があったので、決定力に尽きますね」
どこまでもどん欲なエース。山本はこの悔しさを糧にストライカーとして、またひとつ成長するに違いない。
(文・写真=多田哲平)
▽第46回日本クラブユースサッカー選手権(U-18)大会
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