堀越を率いる佐藤実監督(写真=多田哲平)
堀越は10月9日、第101回全国高校サッカー選手権東京予選の2次予選Aブロック2回戦で成城を5-0で下して3回戦進出を決めた。
成城戦でのテーマのひとつが、引いた相手をいかに崩すか、だった。佐藤実監督は言う。
「引かれるシチュエーションは、Tリーグとかだとない。そこで、自分たちが保持して最後に相手の足を止めて、優位性を保てるようなゲームにしたかった。トーナメント戦では、勝負を決めにいくよりも、常にゲームをコントロールできている状況にしていかないといけませんから」
5バックを形成する成城に対し、幅を使いながら5得点。開始わずか1分20秒でMF中村健太(2年)のゴールで先制すると、18分にDF吉荒開仁(2年)が、37分にDF塚原拓哉(3年)がそれに続く。後半に入ってからも72分にDF久保木舜稀(3年)のゴールで加点し、80+1分にFW小泉翔汰(1年)の得点で締め括った。
その攻撃は実に流動的でシステマチック。サイドハーフが相手DFを釣り出し、空いたスペースを2トップが突く。しかも、これをリスクマネジメントをしながら実現した点に、組織力とクオリティの高さを感じさせた。
指揮官も、この5バック攻略に少なからず手応えを感じたようだ。
▽第101回全国高校サッカー選手権東京予選
第101回全国高校サッカー選手権東京予選