東京朝鮮中高級学校のMFパク・ソラ(写真=多田哲平)
多くの先輩が見た景色を自分も味わい、そして越えていきたい。東京朝鮮中高級学校の10番でキャプテン、MFパク・ソラ(3年)は切にそう願っている。
東京朝高は、第101回全国高校サッカー選手権東京予選の2次予選Aブロック2回戦で都立調布南を下して3回戦進出を決めた。
攻め込みながらも後半途中までなかなかゴールが奪えなかったが。80+2分にFWチョン・チャンゴン(2年)のゴールで先制すると、80+4分にはMFチョン・テナム(3年)のダメ押し弾で勝ち切った。
パク・ソラは以下のように試合を振り返る。
「1次予選からの4試合目なので、みんな大丈夫かと思ったんですけど、それでも固かったですね。前半はボールを握れてはいましたけど、相手も気持ちをすごく出してきて、シュートまでなかなかいけなかった。ハーフタイムに『相手のほうが良さを出しているぞ』と話をして、朝高らしく球際の部分を締め直した後半は徐々に流れが傾いてきて、最後は交代選手のおかげでゴールを入れられました」
そんな試合でパク・ソラは巧みなテクニックでチャンスをクリエイトすれば、自らも武器と語るミドルシュートを果敢に狙っていった。自身はゴールを奪えず「悔しいです」と口惜しんだが、それでも十分に相手の脅威となっていた。
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▽第101回全国高校サッカー選手権東京予選
第101回全国高校サッカー選手権東京予選