成立学園は桐朋を下して準々決勝に進出(写真=多田哲平)
高い技術と組織力を融合させる東京の実力校が、17年ぶりの冬の全国出場を狙う。
成立学園は10月16日、第101回全国高校サッカー選手権東京予選の2次予選Bブロック3回戦で桐朋を下して、準々決勝進出を決めた。
8分にFW11菅野芳帆(3年)のゴールで先制すると、後半に入ってからの44分にMF陣田成琉(3年)の追加点で2-0。前半は長短のパスを織り交ぜながら攻撃を展開し、後半には鋭いサイドアタックで何度も相手ゴールに迫った。
しかし、山本健二監督は反省を口にする。
「初めに1点が欲しいところで先制点を取れたのは良かったですけど、相手が自陣に引いた時に、ずっとやってきた敵陣でのボールポゼッションや崩しの部分がなかなかできなかった」
確かに本調子ではなかっただろう。今大会の初陣とあって全体的に若干の固さは否めず、また桐朋の粘り強さに苦しみ、最終局面で崩し切れないシーンが少なくはなかった。ただ一方で、それでもそつなく勝ち切るところに、底知れない実力を感じさせるのである。
▽第101回全国高校サッカー選手権東京予選
第101回全国高校サッカー選手権東京予選