四国学院大学香川西は羽黒との激闘を制して2回戦へと駒を進めた。中央5番がキャプテン福平太一(写真=多田哲平)

 四国学院大学香川西(香川/4年ぶり12回目出場)は12月29日、第101回全国高校サッカー選手権の1回戦で羽黒(山形)に3-2で競り勝ち、2回戦進出を決めた。

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 開始わずか4分で先制されたものの、32分にDF福平太一(3年)、35分にDF小島大空(2年)が立て続けにCKから得点。「練習通り。デザインしてきたとおりに上手くいった」と大浦恭敬監督がしたり顔で語った自慢のセットプレーで前半のうちに逆転に成功する。

 「前半に逆転できたことが非常に良かった」(大浦監督)。58分には右サイドを崩してFW伊藤俊介(3年)の追加点でリードを広げると、その後1点を返されながらも3-2で逃げ切った。

 指揮官は言う。「今の3年生はコロナの影響でなかなか遠征ができなかった。これまでは遠征で強い高校と戦って鍛えてきたけど、この代が初めて遠征を組めたのはこの夏。だからチームの作り方を変えなければいけなくて、私たちも手探り状態だった。子どももしんどい想いをしたけど、指導者もしんどい想いをしましたね」。

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▽第101回全国高校サッカー選手権
第101回全国高校サッカー選手権