羽黒戦ではトリッキーなセットプレーを披露(写真=多田哲平)

 新型コロナウイルスの影響をモロに受けたのが今年の代である。満足に練習ができないなかで、工夫を凝らしながら特長を磨いてきた。キッカーが2人立って、多彩なパターンで相手を惑わすセットプレーは、その象徴でもある。

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 そしてデザインされたトリックセットプレーとともに光ったのが、両サイドハーフの突破力と、守備の粘り強さだった。

 右サイドのMF山田晃市(3年)は抜群のテクニックで敵陣を切り崩していき、左サイドの菊池亜門(3年)はフィジカルとスピードでボールをグングンと前に持ち運んでいく。大浦監督も「ここ何年かで1番頼もしい」と語るこの2人を活かしたサイドアタックは、強力な武器になっている。

 夏から徹底的に取り組んできたのが、守備面の改善だ。

 初戦(2回戦)敗退となったインターハイ県予選の悔しさを糧にして、「サッカーは守備からやらなダメだと思っている。良い守備が良い攻撃につながる」という大浦監督の下、タフな選手を積極的に起用するなど、粘り強さをチームに浸透させてきた。

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▽第101回全国高校サッカー選手権
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