しかし勝負の世界は残酷だ。無情にも初戦で敗退し、松井は試合に出れずに引退を迎えることとなった。
松井は「本当に大変なことやしんどいこともあって、辞めたいと思ったこともありました。実際に1か月前にも退部届をもらうところまでいったんですが、全員に止められて残ることになって。今は残って良かったと思いますし、本当に良いチームだと思います」とキャプテンとして苦しみながらも、なんとかここまでやってきたと2年間を振り返った。
「将来にサッカーというのが直接は役に立たないかもしれないですが、ここまでやってきたことは絶対に無駄ではないと思いますし、この経験を将来に活かしていきたい」。
高校サッカーを終えた松井はこの悔しさを胸に、超難関と言われる国立大の法学部を目指す。
(文・写真=会田健司)
▽令和5年度全国高校サッカーインターハイ(総体)大阪予選
令和5年度全国高校サッカーインターハイ(総体)大阪予選