切れ味鋭いドリブルが持ち味(写真=多田哲平)
そんな父を持っていれば、比較の対象にされるのは避けられないうえに、時に重荷にもなる。
「やっぱりプレッシャーはありますね。期待値というか周りからの目が気になってしまうところが実はちょっとだけ……」と工藤は笑いながらも本音を明かす。
一方で、最高の教材が身近にいるのは、この上ない環境である。
「小さい頃からやっぱり憧れです。お父さんは家にいることが少なかったので、自分の動画を送ってアドバイスをもらっていましたし、家に帰ってきた時には一緒にサッカーをやって、その時に直接教えてもらえます」
中学校の初めまでは父親のような中盤でゲームを組み立てるパサータイプ。ドリブラーに目覚めたのは中学の途中。千葉に引っ越してきてちはら台南中に入学すると、「スイスイいける、ドリブルって楽しいな」と自信がついたのだという。
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▽令和5年度関東高校サッカー大会千葉予選
令和5年度関東高校サッカー大会千葉予選