近大附の寺師悠斗監督(写真=会田健司)

 これで3大会連続となる準決勝進出。しかし近大附はここ2年、全国まであと一勝(大阪は2枠のため)のこの準決勝で涙を飲んできた。「2年連続でベスト4で負けているので、選手たちもまずはそこまで行きたいという気持ちが強かったと思います」と指揮官も選手たちの気持ちを代弁。

 近大附はサッカー部創部から36年間チームを率いてきた山田稔監督に代わり、今年度からOBの寺師新監督がコーチから昇格し指揮を執っている。

 リーグでは昨年のチームがプリンス2部で優勝を果たし、今年は1部に復帰。しかし、今年は開幕から5戦勝ちなしと調子が上がらず、このインターハイ予選前の第6節京都橘戦でようやく初勝利を挙げた。

 「プリンスでは中々上手くいかなかったんですが、このインターハイでは先制点をとって、先制パンチを出すこと。"やるぞ!プリンスとは違うぞ!70分だぞ!"ってことを言い続けてきたので、毎試合毎試合チームが見違えるくらい成長出来ていると思います」とは寺師監督。

 「プリンスでセレッソさんやガンバさんともやって、やれた部分と自分たちの良さを出せていない歯がゆさと両方あったので、このインターハイではそこを払拭したかった」とリーグから切り替えてこのインターハイ予選に挑んだ。

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▽令和5年度全国高校サッカーインターハイ(総体)大阪予選
令和5年度全国高校サッカーインターハイ(総体)大阪予選