さらに「僕らはチャンピオンチームでもないので、スカウティングも含めそれぞれの場所で、保護者の方も含め全員で一戦一戦成長していきましょう！最後は大阪で優勝して、日本一を取りに行きましょう！」とチームを取り巻く全ての人と共に、この大会を本気で勝ち取るという雰囲気を作り出した。

　現役時代から山田前監督に憧れ、大学も恩師と同じ道を歩み、母校に帰って来て後を任された寺師監督。次は監督として初めて指揮を執る準決勝となる。

　「本当に(大事なのは)次なんで。何が何でも、僕が絶対に山田先生を全国に連れていきます！」

　この熱い漢がつくる新たな近大附がチーム一丸で全国への切符をもぎ取りに行く。

　近大附は6月10日、Jグリーン堺S1で行われる準決勝で関大一と対戦する。

　(文・写真＝会田健司)