貴重な3点目を決めたFW上田大翔(写真=会田健司)
「ビデオでも履正社の立ち上がりが良くなかった」との分析通り、ゴールこそ生まれなかったが、立ち上がりに決定機を作ったことで金光大阪に"いける!"という空気が生まれ、これが前半の2ゴールに繋がった。そして上田大のダメ押しゴールがチームを救う。
エースの上田琥がケガで離脱している間にチャンスを掴んだのが上田大。プリンス関西2部の桃山学院戦では2ゴールを決めるなど、自慢の快足を武器にしっかり結果も残し成長。今大会ではジョーカーの役割を任された。
「履正社相手にこういう戦い。2-1と危ない、一番厳しい状況になった時に最後に踏ん張って3点目を取った。こういう戦いが出来るのはうちの成長だと思います。あそこで相手もガクッと来たと思うので大きかった」と岩松監督が話した通り、履正社が同点に追いつく流れの中での上田大の追加点の効果は絶大だった。
そして9年ぶりに挑む全国大会。「いつかまたチャンスが巡ってくる。そのために上位に居続けた」とプリンスリーグに残留し続け、虎視眈々と全国を狙ってきた金光大阪にとっては念願の舞台だ。
11日の決勝で関西大一を3-2で下し、大阪1位として臨むインターハイ。全国でも上田琥太郎、太田陸斗の2枚看板とジョーカー上田大翔の攻撃陣に注目だ。
(文・写真=会田健司)
▽令和5年度全国高校サッカーインターハイ(総体)大阪予選
令和5年度全国高校サッカーインターハイ(総体)大阪予選