先発から外れている理由も理解しており「僕自身、すごくハードワークできる選手じゃない。僕が出るメリットより、デメリットの方が大きいのかなというのは感じていました。今日のスタメンだった神林(広翔)は前半からボールを追い掛け回して、チームの為に守備をしてくれた。そうしたプレーがあったから、僕が後半途中から出てもプレーしやすかった」と話している。

  足りない部分を自覚する一方で、優れた部分へのプライドがあるのも事実だ。「相手の間でボールを受けて攻撃を展開したり、前進させていくのが特徴。ただ、数字を出すためには自分でシュートを打っていかないといけないと思っていた。普段は今日のゴールみたいに強引にいくタイプじゃないんですが、交替出場なので得点やアシストにこだわっていた。普段と違う自分を見せることができました」と喜びを表現している。今大会初ゴールが、チームを全国へ導くゴールとなった。

(文・写真=雨堤俊祐)

▽令和5年度全国高校サッカーインターハイ(総体)京都予選
令和5年度全国高校サッカーインターハイ(総体)京都予選