神戸高校のキャプテンMF坂田祥颯(写真=会田健司)

 練習のメニューは選手が考え、「相手のフォーメーションだったりでやり方を変えていて、今日も念入りに作戦を練っていました」(坂田)試合に向けての作戦も考える。「ハーフタイムでも僕が口を挟む隙が無いくらい激論を交わしています(笑)。それがこのチームの強みかなと思います」(林監督)と練習量が少なくても効率よくやってきた。

 そして坂田は「林先生が全国に出た代という事もあって、OBの方も凄い経験をした人たちが身近にいる。そのチームを継がせてもらってやっているので、伝統と責任はみんな感じてやっています」と神戸高に入ってから歴史を知り、そのことが責任感に繋がっていると話す。

 3年生の中にはこの大会で引退し、受験に備える選手もいる。

 それでもキャプテンは「学校も本当に盛り上がりました。勝ち上がるごとに観客が増えていって、そして今日は初めて太鼓を持ってきてくれて応援をしてくれました。やっぱり声援は凄く力になって走れました。今日は三木で遠いところだったけど沢山の方が足を運んでくれた。自分の両親にも色んなサポートをしてもらいましたし、期待に応えられなかったのは残念なんですが、もっと強くなってここに戻ってきたい」と選手権でもまたこの舞台に戻ってきたいと力強く話した。

 (文・写真=会田健司)

▽令和5年度全国高校サッカーインターハイ(総体)兵庫予選
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