國學院久我山のMF佐々木登羽(写真=多田哲平)
國學院久我山は6月18日、令和5年度全国高校サッカーインターハイ(総体)東京予選の2次トーナメント決勝で成立学園を1-0で下し、優勝を果たした。
すでに全国大会出場を決めている両校の対戦だったが、本大会でのシード権を得られる第1代表の座を得られたのは大きい。そして、なにより優勝という結果は自信につながるはずだ。
東京制覇に導いたのは、MF佐々木登羽(3年)の一撃だった。27分、左サイドをMF山脇舞斗(3年)との素早いコンビネーションで打開してペナルティエリアに進入すると、ゴール前に並ぶDFを次々に横にかわしながら右足を振り抜いて決めた。
前日の修徳との準決勝で先発で出られなかった悔しさがあった。「誰が出ても同じくらいのレベルでできるのが今年の強みで、少しでも調子を落とすとすぐにメンバーが入れ替わる。みんなで良い緊張感を持って切磋琢磨できています」と佐々木は言うものの、それでも「やっぱり昨日先発できなかった悔しさはありました」と心境を明かす。
だからこそ決勝への意気込みは相当だった。「すごくやる気がありました。きょうの試合では経験が少ない選手も多かったので、自分がやらなきゃいけないなと思っていた。フルで出て優勝を味わったのは初めてだったので、とにかく嬉しかったです」と喜びもひとしおだ。
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▽令和5年度全国高校サッカーインターハイ(総体)東京予選
令和5年度全国高校サッカーインターハイ(総体)東京予選