日体大柏のFW“10番”片野拓久(写真=小室功)

 昨年に続き、全国大会への切符獲得を目指す日体大柏が、難敵の習志野を3-2で退け、準々決勝にコマを進めた。2得点を挙げてチームの勝利に貢献したのが、エースナンバーの10番を背負うFWの片野拓久(3年)だ。

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 まずは、12分。立ち上がり早々の6分に習志野に先制されたものの、試合の流れを引き戻す同点弾を突き刺した。MF8大和田琉星からクロスを受け、それを確実に決めてみせた。

 「いつも練習している形。大和田から“来るな”とわかっていたし、少し難しいバウンドのボールになったけれど、ゴールの枠に入れることだけを意識してシュートしました」(片野)

 同点弾をしかと見届けるや否や、日体大柏の応援団が待つスタンドに一目散。チームメイトからの祝福を全身で受け止めつつ、ともに喜びを分かち合った。

 さらに57分、貴重なダメ押しゴールもゲットする。前半のうちに逆転に成功して迎えた後半の17分。相手GKのミスを逃さず、入れ替わるように走り込んだ片野が、がら空きのゴールにチーム3点目をけり込んだ。

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▽第102回全国高校サッカー選手権千葉予選
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