帝京第三イレブン(写真=河野正)
今回は8年ぶりに浴びるスポットライトである。相良監督は臥薪嘗胆の思いでこの7年間をどう過ごしてきたのか。
「無理もしながら時代に合わせてやって来ましたけど、なくしてはいけないものもあります。セカンドボールを拾うとか球際で負けないとか、(勝負への)執着心といったうちの伝統は大事にしてきた。その上で一方通行にならない指導を心掛け、私たちも勉強しながら歩んできました。そういった7年間があったから今日(の優勝)があるのです」
新チームは2月の新人大会決勝で韮崎を破って優勝。しかし5月の関東高校大会予選と6月の全国高校総体予選では、いずれも決勝で山梨学院高等学校に3失点して完敗した。
8年ぶりの選手権切符を手に入れるため相良監督は夏以降、メンバーを固定することなく複数の組み合わせにチャレンジした。「遠征でも2チームに分けて試合をしたので、誰がどのポジションを任されても対応できるようになった」と応用の利く選手と柔軟性のあるチームが誇らしそうだ。
▽第102回全国高校サッカー選手権山梨予選
第102回全国高校サッカー選手権山梨予選