堀越の佐藤監督(写真=矢島公彦)

 修徳の「ポテンシャルが高い」選手の代表格はFWンワディケ・ウチェ・ブライアン世雄だ。4-0で快勝した都立日野台との3回戦で先制ゴールを奪い、2-1で勝利した大森学園との準々決勝でも得点、堀越との決勝戦でも先取点をマークした。この大型ストライカーの他にも都立日野台戦でスーパーミドルを決めたFW田島慎之佑や、テクニックに優れるMF大畑響道など、各ポジションにタレントが揃っていた。

 また、準決勝で國學院久我山と1-1、延長戦は0-0と競った末にPK戦で敗れた帝京も、ポテンシャルが高いチームだった。注目株のMF横山夢樹とDF梅木怜はともにJ3のFC今治への来季加入が内定。前者のドリブル突破力、後者のビルドアップ力は“プロレベル”だった。

 強豪ひしめく東京予選で、なぜ早稲田実業と堀越が全国への切符を勝ち取れたのか。ふたりの優勝監督に勝ち上がりを振り返ってもらうと、ある共通点が浮かび上がった。

【次のページ】 なぜ早稲田実業と堀越が全国への切符を勝ち取れたのか。東京代表2チームには共通点があった(3)

▽第102回全国高校サッカー選手権東京予選
第102回全国高校サッカー選手権東京予選