中学時代は堺市の公立中学でプレー。私立高校への進学も頭に入れていたが、「公立高校で強いチームを考えた」結果、河南の門を叩いた。持ち前のドリブルを武器に1年次から出場機会を掴みつつも、課題だった右足での強化にも励んできた。高校入学後の成長は著しく、「中学の時は1対1で凄く抜けるタイプではなかったけど、高校に入ってからは抜けるようになった」と口にする。
「今大会、やれたなという感覚はあります。初戦から得点に関わる回数が普段の試合より多かったし、多くボールに関わることができていた」と振り返る通り、迎えた最終学年はそう簡単に止められないドリブラーへと進化を遂げている。“公立高校にもこんなタレントがいるんだ”と思わせてくれる楽しみな選手で、大学でもサッカーを続けるつもりでいるという。
「今大会で自信が付きました。これからあるインターハイや選手権でも1部の強いチームに勝って行きたい」。そう意気込む上出は、2024年の飛躍を狙っている。
(文・写真=森田将義)
▽第2回大阪公立高校サッカー大会
第2回大阪公立高校大会