ハーフタイムに青空ミーティングを行う阪南大高
ここで投入された瀬尾がMVP級の活躍を見せる。DFの裏に抜ける動きで相手のDF陣を下げさせ、さらにはこれが自軍が押し上げる事にも繋がり、自分たちの間延びも解消された。中盤底で福本のボールハント能力も生きてペースを掴んだ。さらに瀬尾は先制ゴールを決めた他、後半にも追加点に繋がるシュートを放ち、2-0での勝利に大いに貢献した。
「淡々とやる子が(相手にとって)嫌な役割をやってくれた。いつもの形に戻したんですが、それが結果的には良かったのかなと」
そう言って、途中から試合に入っても淡々と仕事をこなしてくれる瀬尾に感謝した指揮官は「この2年間(この大会で)勝ててなかったので、その部分をどう伝えるか。先週も抑えられてしまったので、その部分をこっちがやりすぎてしまって、彼らのペースを乱してしまった」と、この試合に対しての作戦が上手くいかなかったことを潔く認めた。
それでも濱田監督には選手に伝えたかった事があった。守備力の高い福本には守備だけではなく、ゴールに関わる能力も持っていること。今大会ゴールを決められていないFW弓場には、きれいなプレーだけではなく強引に相手を引きずっていくプレーがストロングだということ。
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▽令和6年度全国高校サッカーインターハイ(総体)大阪予選
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