阪南大高MF伊藤成康

 2年生ながら主力に定着した昨年はプリンスリーグ関西1部で、2位の10得点をマーク。今年は阪南大高のエースとして期待されるのが、MF14伊藤成康(新3年)だ。

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 昨年は左サイドハーフとしてプレーする機会が多かったが、今大会の直前からチームが5-4-1の新システムを採用したため、伊藤はトップ下としてプレー。これまでは滑らかなドリブル突破でサイドの幅を取る役割を担ったが、「ウイングバックがいるので、攻撃の時は自分が受けてから逆サイドに展開しようと意識していた」という。

 相手を揺さぶる展開を入れつつ、ボールを持ったら巧みに時間を作り、DF4梅原翔久(新3年)の攻撃参加を引き出した。貢献はチャンスメークだけに留まらない。最大の見せ場となったのは2点リードで迎えた前半32分だった。左サイドを抜け出したMF7藤沼咲(新2年)がゴール前にマイナスのパスを受けると伊藤が反応。「本当は左足で打ちたかったのですが、トラップが右側に行ってしまった」と振り返るが、「クロスをマイナスで受けてシュートを打つ形をずっと練習してきた」成果を発揮し、冷静にゴールネットを揺らした。

▽第2回東武トップツアーズスプリングフェスタ
 第2回東武トップツアーズスプリングフェスタ