スタンドから大声援で選手たちの背中を押した応援団
「やっぱりプレッシャーは凄いですね。勝たなあかんというのもあるし、勝たせてあげたいというのもあるし」。監督になったことでのしかかる重圧との戦いもあった。それでも「みんなほんまに良くなって、思い切りサッカーをしてくれた」と大会を勝ち進みながら成長する選手たちの姿も見ることができた。
三田学園は進学校ということもあり、かけられる時間や労力にも限りがある。だからこそ「少ない練習時間でこちらが練習の工夫をしたり、強度を上げる声掛けをしたり、本当に時間を無駄にしない練習をして、自主自立をもっと求めて、あいつらだから出来ることだと思います。それとプロを目指す選手が少ないので、プロを目指しながら勉強もしっかりやる」。福島監督はやり方次第で勉強もしながらプロも目指せることを証明するつもりだ。
この試合で神戸弘陵の壁を越えることはできなかった。ボールを握る力や強度の高さなど、課題を突き付けられた。
「前は良いタレントがいるので、展開のところをもうちょっと工夫しながら、そこからソロで仕掛ける、コンビで仕掛ける、グループで仕掛ける。そこの質を上げて、やっぱりボールを握りたいですし、でもボールを握るのが全てではないとも思っていますので、速い攻撃で縦一本も取れるように練習していきたい」
福島監督はこのチームが目指すべき方向を真っすぐ見つめ、この敗戦の悔しさをリーグと選手権にぶつける。
(文・写真=会田健司)
▽令和6年度全国高校サッカーインターハイ(総体)兵庫予選
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