後半はますます暑さがこたえるようになり両チームとも次々とフレッシュな選手を送り込んで戦局打開を試みた。ベンチの期待に応えたのが、26分に投入された駒澤大学高等学校のFW岸本空(3年)だ。
後半37分に左サイドでFKを獲得。MF矢島礼偉(3年)が遠いサイドに送ったボールを岩井がヘッドで折り返すと、182センチの岸本がヘディングシュートを決めて先制。これが決勝点となった。
『信じる』が今年のチームのスローガン。亀田監督は言う。「2年生も好調でしたが、ここまでくるとやっぱり3年生の力を信じていたので、岸本と(FW)富田(澪)に期待した。最近、岸本は先発を外れていたから、ここで爆発してほしかった」と滑らかな口調でこう言った。
1回戦は先発したが、堀越との2回戦から控えに回った岸本は、「途中出場が続いて悔しさがあったので、折り返したボールを意地でもねじ込んでやろうと思いました」と滴る汗を拭いながら、精かんな顔をほころばせた。
▽令和6年度全国高校サッカーインターハイ(総体)東京予選
令和6年度全国高校サッカーインターハイ(総体)東京予選