聖望学園イレブン

 2月の新人大会は準々決勝で西武台に2-3の惜敗。4月の関東高校大会予選は準決勝で正智深谷にPK戦で敗れ、6月のインターハイ予選も3回戦で浦和学院にPK戦で屈し、トーナメント戦は紙一重の勝負を落としてきた。

 「勝てそうな試合をものにできなかったのが今までのうちの弱点で、今季のトーナメント戦もそうですね。ところがリーグ戦ではうまくいかない内容でも、攻めてはいるけど(点を)取り切れない流れでも、最後に奪って勝てているんですよ。新チーム結成時はそこまでの力はなかったが、練習を重ねるごとに個とチームが成長していきました」

 山本昌輝監督はこう言って、好調な要因のひとつを説明した。

 新人大会当初はファサン ダニエルと増本怜音(当時ともに2年生)が2トップを形成し、強じんなフィジカルを前面に押し出した攻撃を展開。しかしS1リーグが開幕した頃から、2トップの力だけで押し切る戦いを続けていては攻めの幅がなくなると判断し、4-4-2から4-2-3-1へ変更した。

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