静岡学園MF20堀川隼

 優勢に進めながらも、前半20分に一瞬の隙を突かれて失点。静岡学園は平静を装っていたが、35分ハーフの短期決戦というレギュレーションもあって選手たちは慌てていた。「正直、焦ってて…」(主将DF野田裕人/3年)。しかし、後半に2発を叩き込み、見事な逆転勝利で2回戦進出を決めた。

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 7月27日に開幕した令和6年度全国高校サッカーインターハイ(総体)。1回戦の注目カードとなった静岡学園と興國の一戦は立ち上がりから静岡学園が優勢に進めた。しかし、リードを許す展開に。それでも、後半20分にCB関戸海凪(3年)がCKのこぼれ球を押し込んで同点に追い付く。勢いに乗ると、迎えた23分。守備が持ち味の伏兵が鮮やかなミドルシュートを叩き込んだ。4-4-2の布陣でダブルボランチの一角を任されているMF堀川隼(3年)が自らパスを奪って持ち運び、左斜め45度の位置から右足を一閃。「自分は奪われた後に奪い返すことを常に意識している。ゴールの場面はそのまま奪って、良いコースにシュートを決められた」(堀川)。逆サイドネットに突き刺し、このゴールが決勝点となった。

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▽令和6年度全国高校サッカーインターハイ(総体)
令和6年度全国高校サッカーインターハイ(総体)