反省の弁を述べた名和田は静岡学園戦も3-4-2-1の2シャドーに入り、変幻自在の仕掛けでチャンスに関わりながら、積極的にゴールを狙った。だが、気負い過ぎたが故にゴールへの意識が強くなってしまう。有村圭一郎監督も「スタンドプレーが多かった」と注文をつけたように、周りを使って打開できる場面でも“個”で勝負するシーンが散見。肝心のフィニッシュもこの日は精度を欠いてしまう。前半11分に右クロスからゴールを狙うもGKに防がれ、14分の決定機もフイにした。後半に巡ってきたビックチャンスも相手DFにゴールライン上でクリアされ、この日は無得点。今大会初めてノーゴールに終わり、自分を戒めた。

 「点が取りたい、点が取りたいと思うと、やっぱり取れない。その気持ちは持つべきだけど、ゲームの中でプレーの選択を間違えてはいけない。今日はそれがあったので、反省ですね」

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▽令和6年度全国高校サッカーインターハイ(総体)
令和6年度全国高校サッカーインターハイ(総体)