188センチの佐々木選手は、昌平の下部組織である中学生年代の強豪街クラブ、FC LAVIDAの出身。同クラブでは3年間控えで公式戦には1試合しか出場できなかったが、昌平高に入学すると2年生の1月からレギュラーの座をつかんだ。「試合に出るチャンスをつかむため、中学時代の2倍トレーニングに励み、日常生活も見直しました」と正GKまでの道のりと要因を明かした。

 中学時代から6年間、GKとして互いを高め合ってきたのが白根翼だ。FC LAVIDAでは白根が正GKだったが、昌平高では佐々木が守護神の座をつかんだ。

 大学進学後はサッカーを続けるか未定だという白根は、「あっと言う間の6年だったが、トモ(佐々木)と一緒だったから自分も成長できた」と話すと、「プロでも活躍してほしい。清水で試合に出るようになったら応援に行きます。日本代表でプレーする姿も見てみたい」と好敵手であり、大事な友の門出を祝った。

 佐々木は戦況によって柔軟な判断をし、試合展開を読み切る力がある。ハイボールの処理とシュートストップに的確なコーチングが持ち味だ。

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