所沢中央高校・諸井雄一コーチ
就職活動の末、一般企業に内定していたが3週間行った教育実習で達成感に浸り、内定を辞退して教員の道を選んだ。しかし希望した埼玉県の公立学校教員採用選考試験には受からず、右も左も分からない愛知県のテストに挑戦したら合格した。
11年に初任地の旭野高校(尾張旭市)に着任すると、いきなりサッカー部の監督を任された。諸井コーチは「私のほかにOBの大学生がひとりいただけです」と苦笑いし、「何の手づるもなかったが、片っ端から電話をして練習試合の手配もしました」と振り返る。
サッカー経験がないハンディをどうやって克服したのだろう。「ラクロスもサッカーと同じグループ競技なので、似ているところがあります。攻撃のやり方、相手守備の崩し方など共通する基本的なことを伝えました」と説明する。