新チームのFW飯島拓也主将(2年)も「とても熱心な先生。選手の意見を聞いてくれてやりやすいし、指導法が丁寧で理解するまで教えてくれます」と感謝した。

 コミュニケーション能力の高い諸井コーチは、旭野高校でもそうだったように練習試合をセットするのが得意だ。中曽根監督に戦い方を提案し、八木原コーチを含めて話し合いの中から戦術を決めるという。

 今年から埼玉県高体連技術部のメンバーに加わり、西部U-16トレセンコーチをはじめマッチレポートの作成や優秀選手選考を担当。11月の第103回全国高校選手権埼玉予選準々決勝では、浦和東-正智深谷のマッチレポートを書くなど、埼玉に来てまだ2年だというのに早くも厚い信任を獲得した。

 当面の目標については「西部地区は強豪私立が多いが、公立でも頑張れるチームをつくりたい。この学校で勝負したいですね」と意欲を示す。新春1月18日に開幕する新人大会西部支部予選に向け「まずは初戦をしっかり勝ち抜き、2回戦で狭山ヶ丘に挑みたい」と新進気鋭の37歳は力こぶを入れた。

(文・写真=河野正)