そんなチームの成長を帝京・藤倉寛監督はこのように明かした。

 「ことしは砂押を中心にピッチ内で解決してきた場面を多くみてきました。ゴールへの近道を自分たちで見つけ出せるようになりました。形を求めるというか、ゲーム中に感じながらやろうというのがことしのチームの集大成だなと感じます」

 同点から追加点までの2分間が凝縮された藤倉監督の言葉といえる。

 15年ぶりの全国出場。さらに初戦突破で「古豪復活」の気運がさらに高まるなか、新生・帝京の時計の針は力強く刻んでいく。

(文=佐藤亮太 写真=矢島公彦)

▽第103回全国高校サッカー選手権
第103回全国高校サッカー選手権