同点に追いつかれた直後、主将のMF8砂押はイレブンを集めてこう言った。「みんな笑おう」。
「みんなを集めて笑え、笑えと。笑顔でやろうと声をかけてくれました。そこで正気を取り戻しました。残り7分もあったので、しっかり気持ちを切り替えることができました。これまで劣勢の試合で取りこぼす試合が多くありましたが、ことしは練習から強度高くできており、実際の試合でも最後まで強度を落とさず、できています。自分たちが一番いい時には声が出て、選手内で盛り上げあっています。(今回も)自分がピッチに入ったときには、そんなムードができあがっていたので絶対に勝てると最後まで信じていました」(FW9宮内)
MF8砂押はこう話す。
「(同点に追いつかれて)全員の顔が下がっていたので、『みんな笑おう』と言いました。下を向く時間を減らすために、点を取りに行くというより、自分たちのサッカーをしに行くことを意識してみんなに伝えました。この1年、点を決められたときは全員が集まって笑顔をも一回、取り戻そうとずっと伝えてきました」
▽第103回全国高校サッカー選手権
第103回全国高校サッカー選手権