試合後、米澤監督は「落ち着けと声をかけていたのですが、2点目をどうしても欲しがったところを裏返されたのかなと思います」と後悔を口にしたが、新チーム発足後から勝てない時期が続いた今年の京都橘が全国の舞台までたどり着いたこと自体が賞賛に値する。
2月の新人戦はライバル・東山に敗れ準優勝。夏のインターハイも大谷に敗れ、ベスト8で姿を消した。プリンスリーグ関西でも負けが込み、12試合連続で白星から見放された時期もあった。それでも夏以降は徐々に調子を上げ、選手権予選決勝は東山に押し込まれながらも粘り強く戦い、PK戦で勝利。我慢強い戦いから、逞しく成長を遂げた今年の代について米澤監督はこう評する。
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▽第103回全国高校サッカー選手権
第103回全国高校サッカー選手権