「全く勝点が取れなかった中、1年間通して彼らの良いところは諦めなかったし、気持ちが切れなかった。努力を続けたといいますか、結果も含めて前向きに次の行動をできたのが彼らの良さ。今日の負けも彼らの良さを生かせば負けで終わらないようになる」

 昨年の先輩たちから受け継いだ選手権出場というバトンを今年の代は苦しみながらも受け継ぐことができた。「チームメイトを信じて、最後まで戦い続けた結果こうやって素晴らしい国立のピッチでプレーすることができた。準決勝、決勝とまたここでプレーしたかったのですが、実らなかったので、1、2年生には来年頑張ってこの舞台に戻ってきてほしいなと思います」。そう宮地がエールを送るように来年はまた下級生たちがバトンを受け継いでくれるはずだ。

(文・写真=森田将義)

▽第103回全国高校サッカー選手権
第103回全国高校サッカー選手権