「昨年は本当に3年生に助けてもらって、自分が一緒に出させてもらって、成長できた1年でした。インターハイを含め、選手権だったり、選考合宿だったり、すごく貴重な経験をさせてもらってるので、それを自分自身だけの中で閉じ込めるんじゃなくて、その成長を周りに伝達していくことが大事だと思っています。新チームになって、リーグ戦だったり、関東大会、インターハイ、選手権と一戦一戦コツコツしっかり勝って、またあの場所に戻りたい。今年は、自分が先頭に立ってチームを引っ張っていかないといけないと思っています」

　まだまだ可愛らしさを表情に残す塩田。だが、発せられる一語一句は、ここまでの経験から得た力強さを、そして身体全体からは確かな自信が感じられた。2024年、最も躍進した東海大相模というチームでの経験を塩田がどのように披露していくのか。新しいシーズンの始まりが楽しみでならない。

(文・写真＝西山和広)