プレー面の手応えを明かした指揮官だが、メンタル面でも大きく鍛えられた。バスで福岡から各地を転戦してきたなかで、今回の遠征は食事を選手たちが各自で準備。炊飯器と鍋を持参し、買い出しを行った上で自ら調理する取り組みを行なっていた。米の研ぎ方がうまくいかず、固くなってしまったケースもあったというが、徐々に上達。大会最終日も広島皆実戦が終わった後にグラウンドの側で準備していた炊飯器と鍋を使い、お手製の豚丼に舌鼓を打った。

 選手たちの自主性や人間力アップのために取り組んだ施策はチームワークや一体感を作り出す上で大きな意味を持ち、選手たちも結束力が高まったことを口にした。

 開幕まで約1週間。 “赤い彗星”が自信を胸に福岡へ戻り、最後の調整を進めていく。

(文・写真=松尾祐希)

▽第30回船橋招待U-18サッカー大会
第30回船橋招待U-18サッカー大会